脈診治療

脈診治療とは、中国の古い医学書である素問、霊枢、難経に見えるところの治療法であります。我が国においては、平安時代、室町時代、江戸時代と長い間に中国から渡ってきたそれらの書物により、当時の漢方医や鍼灸師により、ひろくおこなわれていたことも事実であります。特に江戸時代から明治時代に至って、我が国の医療制度の改革が行われるまでは、我が国における脈診の技術は相当発達していたものと考えられております。」

「私達が東洋医学、特に鍼灸を行ううえでどうしても欠くことのできないものに診断が有ります。しかも正しい治療を行うためには正しい診断が要求されることは当然であります。その中の一つとして脈診が行われるのであります。」

「優れた脈診こそどの様な現代医学におけるレントゲンなどの検査法にも劣らないものであると確信するものであります。」

以上は故八木斌月先生の御指導によるものです。

 

この脈診による診断から導きだされる治療により東洋医学に於ける臓腑の治療を行って経絡治療が成り立つものであります